GUIDE — ARCADE BUTTON PICKER

アケコン用ボタンのおすすめ比較

三和 / PWS / OneFRAME / Flexigear / GamerFinger / VSLAB ——定番6ブランドのボタンを、押し心地を決める内部スイッチ・作動点・価格で整理しました。

01結論:どれを選ぶ?

当サイトに登録しているボタンは31件ありますが、この記事ではそのうち 国内で入手しやすく、定番として名前が挙がる6ブランド13製品に絞って比較しています。 全部を並べても選べないので、まず用途から当たりを付けてください。

価格は1個242円から1,200円まで、およそ5倍の開きがあります。 メインの8ボタンをそろえると、三和 OBSF-30(253円)なら約2,000円、OneFRAME TE なら約9,600円。 まず予算の桁を決めてから絞ると早いです。

02押し心地を決めるのは「中身」の3系統

アケコン用ボタンは外から見ると同じような形ですが、中に入っているスイッチが3系統に分かれます。 押し心地の違いはほぼここで決まるので、先にこれを押さえると選びやすくなります。

系統 中身 押し心地
ボタン専用スイッチ 三和 SW-68 / セイミツ MM9-4-AU など ストロークは深め。昔ながらのアケコンの感触
メカニカル軸 Cherry MX / Kailh / Gateron など、キーボードと同じ軸 軸によって変わる。軸を交換できる製品もある
マイクロスイッチ Kailh GM9.0 / オムロン D2FC など はっきりしたクリック感。ストロークが極端に短い

036ブランド13製品の比較

価格の安い順に並べています。三和は通常版(OBSF)と静音版(OBSFE)を1行ずつ載せています。作動点は「何mm押し込んだら入力されるか」で、小さいほど浅く反応します。総ストロークは最後まで押し込んだときの深さです。

製品 価格/個 中身 作動点 / 総ストローク 押下圧 取り付け
三和電子 OBSF-30三和 OBSF-30 / 24 253円 / 242円 専用スイッチ SW-68 はめ込み
三和電子 OBSFE-30三和 OBSFE-30 / 24
エラストマー静音
418円 専用スイッチ SW-68 はめ込み
PUNK WORKSHOP PWS V1ボタンPWS V1 393円
(14個 5,500円)
メカニカル(リニア) 約0.7mm / 1.5mm 45cN はめ込み / 2.8mm端子
VSLAB VSBITVSLAB VSBIT 545円 霞軸(標準)
LP軸に交換可
0.5mm / 1.5mm 35gf はめ込み
Flexigear SpecterFlexigear Specter 790円 Low Profile系(交換可)
初期装着 Kailh Saker Mini Silent
0.8±0.3mm / 1.8mm 30±10gf はめ込み
Flexigear FlashTapFlexigear FlashTap 790円 マイクロ(Kailh GM9.0 / 静音) 0.3mm / 0.5mm 通常 60〜65gf
静音 60±15gf
はめ込み / 2.8mm L字端子
GamerFinger HBFS-24GamerFinger HBFS-24 / 30 930円 メカニカル MX Speed Silver 1.2mm / 3.4mm 45gf はめ込み / ネジ式
PUNK WORKSHOP PWS Blaze SparkPWS Blaze Spark 990円 マイクロ(オムロン D2FC) — / 0.5mm 45cN はめ込み
PUNK WORKSHOP PWS Blaze SilentPWS Blaze Silent 990円 マイクロ(静音) — / 0.5mm 60cN はめ込み
PUNK WORKSHOP PWS V2ボタンPWS V2 990円 メカニカル(Low Profileリニア) — / 1.8mm 30cN はめ込み
OneFRAME TEOneFRAME TE 1,200円 マイクロスイッチ 0.3mm / 0.4mm はめ込み

押下圧の単位が cN と gf で混ざっているのは、各社の公式表記に合わせているためです(1cN ≒ 1.02gf なので、ほぼ同じ数値として読めます)。

安さで選ぶなら三和 OBSF

三和 OBSF-30 / OBSF-24は1個253円で、 この比較の中で最も安く、多くのアケコン・レバーレスに純正採用されている定番です。 中身はボタン専用スイッチ(SW-68)で、ストロークは深め。 「アケコンの標準的な押し心地」を基準にしたいなら、まずこれです。

反応の速さで選ぶなら作動点0.3mmの2つ

OneFRAME TEFlexigear FlashTapは、 どちらも作動点0.3mmと極端に浅く反応します。 総ストロークもOneFRAME TEが0.4mm、FlashTapが0.5mm(中央押下時)と短く、 OneFRAME TEは「戻り」の速さ(オフストローク0.2mm)まで設計に含めています。 一方でGamerFinger HBFSは作動点1.2mm・ストローク3.4mmと深く、 同じ「メカニカル軸」でも性格がまったく違います。

クリック感が欲しいならマイクロスイッチの3つ

はっきりしたクリック感が出るのは、内部がマイクロスイッチの製品です。 この比較ではFlashTap 通常版PWS Blaze SparkOneFRAME TEの3つが該当し、 公式はいずれもクリック感を特徴として挙げています。 この3つの選び分けは、クリック感の有無ではなく価格とストロークで考えます。

  • FlashTap 通常版 … 790円 / Kailh GM9.0 / 作動点0.3mm・総0.5mm(中央押下時)
  • PWS Blaze Spark … 990円 / オムロン D2FC-F-K 60MN / 総0.5mm・45cN・耐久6000万回
  • OneFRAME TE … 1,200円 / 作動点0.3mm・総0.4mm。オフストローク0.2mmと「戻り」まで詰めている

静音版は同じシリーズ内で選べる

PWSはBlazeシリーズでSpark(クリック)Silent(静音)を分けています。 どちらも総ストローク0.5mm・耐久6000万回ですが、押下圧はSparkが45cN、Silentが60cNで、 静音側のほうが重めです。FlashTapも 通常版(Kailh GM9.0)と静音版(Kailhサイレント軸)が選べます。

三和にも静音版があります。OBSFE-30 / OBSFE-24(418円)で、この比較の中では最も安い静音の選択肢です。 公式によると、従来の静音ボタンはキャップ下に緩衝シートを挟んで音を抑えていたため ストロークが浅くなり押し感も変わっていたのに対し、OBSFEはキャップの素材自体を プラスチックからエラストマーに変更することで、 ストロークと押し込み時の感触を通常のOBSFと同一に保ったまま静音化したとしています。 「今のOBSFの感触は変えずに音だけ静かにしたい」なら、まずこれです。

あとから押し心地を変えたいなら軸交換できるもの

Flexigear SpecterVSLAB VSBITがホットスワップに対応しています。 最初から「これ」と決められないなら、買い直しを避けられる選択肢です。 軸そのものはパーツのデータベースから探せます。

  • VSLAB VSBITデュアルソケットで Gateron / Kailh の Low Profile 軸に対応。標準は霞軸。ただしKailh軸へ交換するときは別売のシリコンリングが要ります
  • Flexigear Specter … 初期装着は Kailh Saker Mini Silent(作動点0.8±0.3mm / 30±10gf)。公式はソケット規格を明記していません

ここで紛らわしいのが「MX対応」という表記です。Flexigearが「すべてのMXステムを持つメカニカルスイッチに対応」と書いているのは 別売キャップ(FlashCap)の説明で、キャップが被さる軸の頭の形の話です。 軸を差し込むソケット側の規格とは別物で、Low Profileのスイッチにも「MXステム」を持つものがあります。 フルハイトのCherry MXがそのまま挿さるという意味ではないので、 交換用の軸を買う前にソケット規格を販売元に確認してください。

04交換する前に確認する3つ

好みのボタンを見つけても、次の3つが合っていないと取り付けられません。

① サイズ(30φ / 24φ)

直径は30mm と 24mm の2種類がほぼすべてで、 天板に開いている穴の径で決まります。サイズ違いには交換できません。 「アケコンはメイン8ボタンが30φ」は昔ながらの構成であって現在の標準ではなく、 24φを主体にした機種も、1台の中で30φと24φが混在する機種もあります。 まず自分の機体を確認してください。

② 取り付け方式(はめ込み / ネジ式)

はめ込み式(スナップイン)はツメで挟むだけで工具が要らず、やり直しも簡単です。 ネジ式はリングを回して締めるのでガタつきにくい反面、 固定部分が大きく、筐体によっては取り付けられません。 初めて交換するなら、はめ込み式のほうが無難です。

この比較で取り上げた製品は、どれもはめ込み式で選べます。 GamerFinger HBFSは 24mm・30mmともはめ込み式とネジ式の両方がラインナップされているので、 購入時に取り違えないよう注意してください(国内代理店のakecon.gamesでは、 ネジ式のほうだけ商品名に「ネジ式」と入っています)。

③ 端子 — 気にするのは幅より「高さ」

配線側はファストン端子(平型端子)が標準で、 2.8mm(110型)が一般的です。この比較のボタンもすべて対応するので、 幅が合わずに刺さらない、という心配はまずいりません (三和 OBSF-30 は .110 / .187 の両方に対応します)。

実際に引っかかるのは薄い筐体での「高さ」のほうです。 端子を差した後の高さが天板の裏に収まらないことがあり、ここで端子の形状が効いてきます。

  • Flexigear FlashTap … 端子がL字の1ピンで、接続後の高さを抑えられます
  • OneFRAME … 公式が「【薄型コントローラー用】OneFRAME専用ファストン端子変換コネクタ セット」を別売しています。ボタン15個分(30個)で1,800円、対応するコントローラー内部の深さは18mm(天板の厚み含む)まで。ハーネス側に先に取り付けてからボタンへ接続します

OneFRAMEの別売品は名前に「変換コネクタ」とありますが、ボタン側が特殊な端子だという意味ではありません。 薄い筐体で配線を取り回しやすくするためのアクセサリです。

三和はスイッチの接続方式も選べる

三和のボタンは購入時に内部スイッチのタイプを選べます。 SW-68(ファストン型)が標準ですが、 SW-68CAU(コネクター型)を選ぶと配線がコネクター1個で済みます。 ただしコネクター型には変換ハーネス 68CAU-G が別途必要なので、 そこだけ注意してください(押下荷重2倍の SW-68CAU2 もあります)。

FAQよくある質問

Q. 30mmのボタンを24mmに交換できる?

できません。ボタンの直径は天板に開いている穴の径で決まるため、30φの穴には30φ、24φの穴には24φのボタンしか付きません。交換前に自分の機体がどちらなのかを確認してください。1台の中で30φと24φが混在している機種もあります。

Q. アケコンのボタンで一番安いのは?

当サイトに登録しているボタンの中では三和電子のOBSF-24が1個242円、OBSF-30が1個253円で最も安く、最も高いOneFRAME TE(1個1,200円)とは約5倍の開きがあります。メインの8ボタンをそろえると、OBSF-30なら約2,000円、OneFRAME TEなら約9,600円です。

Q. クリック感のあるボタンはどれ?

内部にマイクロスイッチを使った製品です。この比較ではFlexigear FlashTapの通常版(Kailh GM9.0・790円)、PWS Blaze Spark(オムロン D2FC-F-K 60MN・990円)、OneFRAME TE(1,200円)の3つが該当し、公式はいずれもクリック感を特徴として挙げています。選び分けはクリック感の有無ではなく、価格とストロークで考えてください。

Q. ボタンを買えばそのまま付け替えられる?

まずサイズ(30φ / 24φ)と取り付け方式(はめ込み / ネジ式)を合わせてください。端子はファストン(平型端子)の2.8mm(110型)が一般的で、ここで困ることはまずありません。むしろ注意したいのは筐体が薄いレバーレスの場合で、端子を差した後の高さが天板の裏に収まらないことがあります。Flexigear FlashTapは端子をL字1ピンにして低背化しているほか、OneFRAMEは薄型コントローラー用の変換コネクタを別売しています。

Q. ボタンの軸だけ交換できる製品はある?

あります。Flexigear Specter と VSLAB VSBIT がホットスワップ対応です。VSBITはデュアルソケットでGateron / Kailh の Low Profile 軸に交換できます。Specterは公式がソケット規格を明記していませんが、初期装着がKailh Saker Mini Silent(Low Profile系)なので、フルハイトのCherry MXがそのまま挿さるわけではありません。交換用の軸を買う前に、対応するソケット規格を販売元に確認してください。

05まとめ

ボタン選びは「中身の3系統」で押し心地の方向を決めて、そこから価格で絞るのが早いです。 標準的な感触と安さなら三和 OBSF、 反応の速さならOneFRAME TEFlashTap、 決めきれないなら軸を交換できるSpecterVSBIT。 そして買う前にサイズ・取り付け方式・端子の3つだけは必ず確認してください。

ボタン・スイッチをすべて比較する →